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はっしいさん の質問

2006/11/12 10:36 PM

映画監督になるには、映画スタッフからですか?

2006/11/12 10:36 PM はっしいさん の回答(コメント)

中学生(男)

書き込み総数:1

映画監督になるには、映画スタッフになってからですよねぇ~。
映画スタッフは、何歳からなれますか?
そして、映画監督になるには、どのくらいかかりますか?
教えてください!!! shut eye

 

2006/12/14 10:52 PM 木下藤吉郎さん の回答(コメント)

木下藤吉郎 さんの仕事白書
( 古着屋 )

書き込み総数:101

 昔は確かにおっしゃる通りでした。
 昔は「映画会社」といえば、映画を作る会社でした。製作、監督、俳優、撮影、照明、音声、造形、メーク、カツラ、大道具、小道具(順不同)などなど全ての人が映画会社の社員でした。

 ところが、テレビが家庭に普及して、動く音声付き映像が家庭で楽しめるようになると、映画館まで足を運んでくれるお客さんが減りました。個性も魅力も無い映画作品を大量供給したことも原因となって、映画がお客さんに飽きられてしまい、どこの映画会社も、経営が苦しくなりました。

 そこで、映画会社では、映画製作に必要なお仕事をする人達全員に、それぞれ独立して働いてもらうことにしました。現在の日本の会社で良く聞かれる、「アウトソーシング(人材を外注することです)」という方法を取ることで、会社が働いてくれる人達に支払うオカネを節約しようとしたのです。

 現在では、映画会社は、「こんな映画を作ったら儲かりそうですよ」と、オカネをたくさん持っている人達に呼びかけます。呼びかけに応えて集まってきた企業や個人は、皆でオカネを出し合って、「~製作委員会」といった、「ファンド(基金)」を作ります。そして映画製作に必要なお仕事をしている会社も個人も呼び集め、皆で協力して映画を完成させます。

 映画が出来たら、映画会社は「こんな映画が出来ました」と宣伝します。そして、日本全国の映画館のうちで、自分の会社のグループに入っているところにだけ、映画フィルムを貸し出します(「全国東宝系公開」というのは、全国の映画館のうちで、東宝さんのグループに入っている映画館だけで上映しますという意味です)。これを「配給」といいます。映画館の売上の一部や、DVDにして売った利益、映画を利用した商品の売上の一部などを全部まとめて、オカネを出してくれた人達と分け合います。映画業界というのは、これを繰り返しているわけです。

 映画監督というお仕事も、昔と随分変わりました。今はカメラはカメラのプロ、ライトはライトのプロが取り仕切ります。もちろん監督の指示には現場の全ての人が従いますが、カメラ、ライト、マイクなど、専門家の技術水準がとても高く、監督が指示しきれないのです。その反面、監督がそれぞれの技術に詳しくなくても、「こんな感じで」と言えば、完全に「そんな感じ」に仕上げてくれます。ですから映画業界以外の分野の方でも、監督ができるようになったのです。

 現在監督になるには、いろいろな道があります。大学の芸術学部映画学科や映画の専門学校で映画を勉強される人もいらっしゃいますし、全く別の分野の方が、ビデオ作品を製作してコンテストなどで注目され、監督としてデビューされる場合もあります。先ほどお話したように、現場スタッフの技量が高いので、監督は「絵づくり」に集中すれば良いのです。あなたが自主製作された作品がスポンサーに気に入られ、オカネが集まれば、あなたもすぐ監督ができます。江戸時代の大名家のように、家臣が優秀なら、殿様は誰でも良いのです(最低限のレベルはクリアする必要はありますが)。ただし、オカネが回収できるかどうかはあなたの実力しだいです。一度でもスポンサーに大損させると、業界から干されます。
 
 私の場合、外国の監督の手法を真似て8ミリフィルムの作品を作りながら、独学で映画を学んだものですが、大学や専門学校で体系的に学ぶ効率の良さとは、習熟度が比較になりません。映画監督になろうとお考えなら、独学で学ばれるよりは、教育機関で学ばれるのをお勧めします。

 
 

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