えなさん の質問
2007/01/25 09:33 PM
2007/01/26 06:28 AM 木下藤吉郎さん の回答(コメント)
専門家からはご批判もありましょうが、高校生のために簡略を最優先にしてお話します。
「ケインズ経済学」で有名な、ジョン・メイナード・ケインズ男爵は、もとは数学者でした。最初に発表した論文は、確率論です。ケンブリッジ大学卒業後、大英帝国インド省、大蔵省の役人などをしながら、多くの革新的な論文を発表して、経済学に大改革をもたらしました。
ケインズ卿は経済学に情愛の心と、数学をもたらしました。
ケインズ卿以前の古典派経済学は、貧しさに苦しむ人をただ観察しているだけでしたが、ケインズ卿は貧困に苦しむ人達に同情し、国がなんとかするべきだと説きました。そのために得意の数学を駆使して、政治家や役人に対する説得材料にしました。アメリカのルーズベルト大統領がケインズ卿の考えを採用して以来、資本主義国はこぞってケインズ卿の考えを採用するようになりました。
当初はケインズ経済学は極めて有効に機能し、世界経済は大きく発展しました。あまりに大きな成功を収めたので、経済学は何でも数式やグラフで表現するようになり、次第に現実ばなれしていくようになりました。そして政府が、経済学者のご託宣どおりの経済政策を行っても、成果が出なくなりました。
いっそ政府に頼るのはやめようという考えが、今日の「何でもかんでも民営化」の動きです。政府に有効な経済政策を期待しなくなったのです。これが、現在の「弱肉強食」、「勝ち組、負け組」、「格差社会」、「ワーキング・プアー」などの流行の原因となっています。
ずいぶん以前から、経済学は現実に適応できていないのではないかという議論がありました。ところが、崩壊したソビエト連邦からアメリカに移って行った元諜報機関の研究者達が、再び経済学の主流を数学にしてしまいました。それが、「金融工学」です。デリバティブなど、他人の経済活動を賭博のネタにして大量のオカネを動かし、莫大な利益か破産かという、新しいギャンブルを考え出す方法のことです。
通貨や商品に投機して経済を大混乱させ、世界中の人を困らせながら、自分だけ巨大な利益を手にするファンドも大暴れしています。
こういう現実の動きに合わせて、経済学の主流は相変わらず数学とグラフです。微分方程式や行列式、数列などです。つまり、あなたが進学を希望されている「理系」、特に「数学」です。
経済学部を卒業されなくても、数学者でありながら、直接銀行や証券会社やファンドなど、あなたがご希望の「金融」業界に、「金融工学」や「コンピューター理論」で、お仕事の場を見つけることができるでしょう。これがあなたの1番目のご質問への回答です。
ただし、数学者のケインズ卿が成し遂げたように、人類に新しい経済学をもたらすには、ケインズ卿がそうであったように、文学、歴史、哲学、芸術に対する広く深い教養が不可欠です。
2番目のご質問の、文系の勉強がどのように金融の仕事に役立つかについてですが、そもそも「金融」は、実体経済を円滑に動かすために考案された「手段」に過ぎません。大量の重い銀貨を運ぶ手間と危険性を最小限にするために「為替」が生まれ、より大きな取引を可能にするために「融資」が生まれ、といった具合です。実体経済を考える時には、経済主体である人間について考えなければなりません。文学、歴史、哲学、社会学、法律、経済などの文系の学問は、人間について深く考え、人類が目指すべき方向性を考えるものです。
自分が行おうとする金融取引や、開発しようとしている金融商品が、社会にどんな影響を与えるか考えずに仕事をこなすと、原子物理学者が核兵器を、生物学者が細菌兵器やウイルス兵器を、化学者が化学兵器を開発するような深刻な被害を人類全体に与えることになりかねません。
金融に限らずどんな分野でも同じでしょうが、理系からのアプローチも、文系からのアプローチもどちらも有効な方法でしょうし、同時に一方的なアプローチだけでは決して良い結果はもたらされないということを、人類は長い歴史から学んできたのだと思います。
2007/01/26 06:46 AM ハロワのおやじさん の回答(コメント)
金融が文系?
かなり誤解があるようですね。
さまざまな金融のスタイルがあります。
ここでは”銀行”を取り上げます。
1990年代後半の永いトンネルをやっと抜け出し
景気回復の流れにのり”やっと”銀行も息を吹き返してきました。
一般国民の皆様から金利無しの預金を集め、それを企業や個人に貸付
莫大な利益をあげています。単純ですがこれが基本です。
さて、先週からTBS系列日曜夜9時から始まった「少が大を食った」某都市銀行のお話しですが
この当時からの大蔵省のもくろみどうり今、日本の都市銀行は4っのグループに集約されました。
昨年から来年まで大量の新卒を採用しています。
理由はこれまでの大量リストラ、規模縮小の反動です。
又、この上記4大グループにより大競争時代がはじまりました。
特に大きく縮小してきた海外分野に再進出しようとやっきになっています。
海外留学生中心にバイリンガルを積極採用しています。
でも、脇の甘さ、内部管理体制や・コンプライアンス(法令遵守)体制の不備を
上記の内2行がアメリカ金融当局から指摘されこれからしばらく国際業務の世界展開は停滞します。
このように皆さんが日々利用しているあの大きな銀行でも致命的なミスは起きるのです。
この人的ミスもあの大量リストラの影響です。優秀な人材が外資系金融に流失しました。
説明が長くなりましたが金融を選ぶのは良く考えてください。
これから世の中大きく変わります。いや変わらざるを得ないのです。
これから益々グローバル化していきます。
銀行がグローバル化していく中で当然、その経営方針は欧米型になっていきます。
弱肉強食の狩猟民族型経営です。農耕民族の日本人には一般的になかなか受け入れがたい
発想と行動様式です。
その結果益々業績給・能力給、360度の人物評価などなど人事考課制度が導入されます。
君が競争大好き人間だったら別です。若者にはチャンスがくるでしょう。
多分君が金融界に就職するころには、現在の経営陣が引退し、海外勤務経験のある
柔軟な発想の銀行マンが経営陣に就いていると思います。現在とはやや違う経営方針
になると思います。
銀行内部の仕事は沢山あります。預金・融資など本支店の窓口業務。そのバックアップの管理部門・
経理部門・IT部門・国際部門などなど。
求める人材は多才・多彩です。
これから益々人物本位の採用になります。
面接が重視されてきます。エントリーシートの記入にも工夫してください。
採用担当者は皆プロです。学生達が面接の練習を良くしているのは知っています。
面接で様々な質問をぶつけ本音を探ります。
今日はここまでにしておきましょう。
なりたければなる。準備をする。
最後に一言。世界規模で金融をみるとまだまだオーバーバンキングです。
これから皆さんがあっと驚く大型合併があると思います。
経営者は皆”世界一”を目指しています。
トップ銀行経営者の笑顔の裏にはしたたかな計算があるのです。
油断しているといつでも落伍者になれるのです。
金融マンは冷静・冷徹です。
仕事を”ネーム”や”有名企業”で選択する時代は今、変わろうとしています。
まずやりたい仕事を決め、それが実現可能な企業はどこか探すことがベストではないでしょうか。
好きな仕事・やりたい仕事をすれば、日々楽しいですし苦労なぞありません。
‹‹ 前の質問 公認会計士の色々について
次の質問 公認会計士になるには。。 ››
![]()
2007/01/25 09:33 PM えなさん の回答(コメント)
高校生(女)
書き込み総数:2
私は今、高校で理系コースを選択しているのですが
金融関係の仕事に興味があります。
理系大学を卒業後、金融関係の仕事に就く事は難しいのでしょうか。
文系を選択すればいいこと ! と思うかもしれませんが
大学は、どうしても理系に行きたいのです。。。
また、文系の勉強がどのように金融の仕事に役立つのかも
教えてもらえたら嬉しいです。