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kojiさん の質問

2008/02/24 02:35 PM

カメラマンについて

2008/02/24 02:35 PM kojiさん の回答(コメント)

中学生(男)

書き込み総数:1

カメラマンみたいに、写真をとりながら仕事をする職業に
あこがれていました。
けど、親が言うには「あんまりカメラマンとかは
よくない」といっています。
写真とかを撮って撮りまくるのは好きですから
どうすればいいのか教えてください。

 

2008/03/06 03:01 PM 写真屋さんさん の回答(コメント)

写真屋さん さんの仕事白書
( カメラマン )

書き込み総数:29

写真家といっても、営業写真と商業写真、特殊化した写真があるよ。
営業写真はいわゆる「街の写真屋さん」で、お店を構えて証明写真屋冠婚葬祭、観光地の記念写真なんかを撮影しています。
商業写真はコマーシャル・フォト、つまりカタログやポスターなんかに使う宣伝用の写真を撮影している人で、スタジオでの撮影が主になります。
それから特殊な写真を専門的に撮っている人。ジャーナリストもここに含まれるね。花や鳥、昆虫や山岳写真、文化財、医学用の写真など、専門的な知識と経験が必要な仕事です。芸術写真という分野もないことはないけれど、この分野は日本ではほとんど食っていけませんね。簡単に分類したけれど、もちろん「かけもち」してる人も多いよ。
で、どの道に進みたいの?ジャーナリストで食っていくのは大変だよ。収入が不安定だし、危険な仕事も多いしね。営業写真もデジタル化が進んだのでみんな大変そうだし。コマーシャルはセンスが必要だし、なかなかチャンスがないですね。
ということで、僕は特化したジャンルの写真家になることに決めました。仏教美術が好きだったから、「仏教関連の写真しか撮らない」と決めたけれど、ある程度の収入が入ってくるようになったのは10年ほど頑張ってからだったなあ。一生懸命勉強して、世界中の主な仏教遺跡を片っ端から撮影し、あちこちのお寺で撮影をお願いし、出版社を回って写真を見てもらい、少しずつ仕事が増えていきました。海外取材には2000万円ほど使ったかなあ。もちろんこのお金は最初の自己投資だったから、すぐには返ってこないよ。こうして撮り溜めた写真をあちこちの本にレンタルしてるんだ。
ただ、写真家として認められるためには、有名なコンクールでグランプリをとったり、写真集を出したり、有名なギャラリーや公設の美術館で写真展をやったり、大スクープを撮ったりしなきゃいけないし、単に努力するだけじゃなかなか認めてもらえませんよ。僕は自分でもラッキーなほうだと思う(つまり、上に書いたことは全部実現した)けれど、15年経っても食っていくのが精一杯。何度も命がけの取材もやってきたしねえ。でもね、努力を続けていたら自分を支え励ましてくれる人たちも増えてきます。
実は僕は昨日、国立博物館や大学の先生たちとインドの仏教遺跡の調査から帰ってきたばかりなんだ。仏像や寺院の遺構のどのあたりに特徴があって、それをどうやって表現するかを考えながら撮影する仕事なんだけれどね。例えば目の前に100体の仏像があったとして、ぱっとみてどの仏像が重要で、どんなところに特徴があるかが判断できなきゃ仕事にはなんないんだ。全部撮ってる時間なんかないからねえ。アングルも考えなきゃいけないし。先生方が帰ってから論文を書くときに使う写真の撮影だから、専門的な知識が必要なんだ。そのために外国語の資料も読まなきゃなんないし、仏教のことだけ分かってるだけじゃダメで、イスラムやジャイナ、ヒンドゥー教やギリシャやエジプトの美術の基礎知識もなきゃいけないから、勉強が大変だよ。
でも、ほかのジャンル、例えば動物や昆虫、花や鳥を専門に撮影している写真家も、学者並みの知識と経験がなきゃなんないよ。図鑑なんて当然全部知っておかなきゃいけないし、生態や分布も知ってなきゃいけないし、被写体を追って必死で撮影しなきゃなんないから大変だろうなと思いますね。
ということで。専門的な写真家になるためには努力と経験とラッキーが必要なんだ。それが社会的に認められるまでにはものすごく時間がかかるし、そうなったからといってすぐに「食えるようになる」とは限らないしね。でも、楽しいことは確かだよ。あとは君の人生なんだから、自分自身で決めなさい。

 
 

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