HOME > もっと教えて!フォーラム > 美味しい!を応援する「食べる・飲む」に関わる仕事 > 回答・コメントする(No.10193)

もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.10193)

いつも、子どもたちの疑問にお答えいただき誠にありがとうございます。
13hw編集部より、ご回答くださる際のポリシーに関するお願いです。
 
  • 回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
    しかしながら、なかなか回答のつかない質問もあります。
    投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。
  •  
  • 白書の皆様におかれましては、貴重な時間を割き、子どもたちの質問に丁寧にお答えくださったり、叱咤激励してくださって誠に感謝しております。
    このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。

もっと教えて!フォーラム 質問 パティシエと調理師

2011/09/19 09:11  patiさん[高校生・女]

[Q] 私はお菓子をつくることがとても好きでパティシエを目指していました。
しかし、仕事を調べていく中で「好き」という気持ちだけでやっていけるほど容易ではなく、とても厳しい世界だということを知りました。


また、パティシエに近い業界である調理は(パティシエと比べ)働き口が広く、一生役に立つ技術なのでパティシエになるなら調理の方が良い、と周りの人にいわれます。

調理も好きですが、やはりどうしてもお菓子をつくることに携わっていたい気持ちがあります。


パティシエを極めるか、将来のために幅の広い調理を選択するかどちらが良いのでしょうか。
もしくはどちらも両立なんてことはできるのでしょうか。

2011/09/20 11:24  クロワッサンさん[洋菓子・パン販売員]
[A.1]

私はパンと洋菓子の製造、販売を今まで仕事にしてきた25歳女性です。

私の思う結論からいいます。

お菓子とお料理、漠然と考えたときにどちらに対してわくわくしますか?
どちらのことが好きですか?
将来の職業安定や収入を抜きにして、まず好きだと思う方にいったん進むことをお勧めします。


パティシェ・ブーランジェという仕事は本当に大変な仕事です。
patiさんのおっしゃるように
「好き」という気持ちだけでやっていけるほど容易ではない仕事です。



しかし、「好き」であることが最大の武器になる仕事です。




この仕事を本気でやろうとすると、長時間の肉体労働、慢性的な睡眠不足、薄給という苦労が、おそらくほとんどのお店で共通してついて回ると思います。
私は調理の世界は全く知らないので安易にお答えできませんが、おそらく調理の世界も同じ苦労がついて回ると思います。
もしかしたら私の知らないもっと辛いことが調理の世界にはあるかもしれません。

そのため、お菓子・パン業界は、夢を持って就職しても、現実を知ってすぐにやめてしまう人は多いですし、しばらく続けても体を壊してやめてしまう人も多いです。

では、どんな人が長くこの仕事を続けているのかというと、単純に「お菓子」が好きな人、が圧倒的に多いのです。
好きだからもっとうまくなりたい、もっと知りたいという気持ちになるのです。
感覚としては、好きなテレビゲームなら寝ないでも朝までできてしまうような心理に近いと思います。夢中になれれば、少々辛くてもできるのです。
そして、さらに強い人は「“具体的な”目標」を持っています。
あえて“具体的な”と書きました。
たとえば、単純「いつか店を持ちたい」という目標ではく
「“何歳までに”“どこで”“どんな内容の”店を持ちたい。」
とまで考えている人が一番長く続き、上まで上りつめています。




patiさんは具体的な目標はありますか?
もし調理とお菓子とを両方学びたいのであれば、年単位である程度の期間レストランで働いて、そのあとまた年単位でお菓子屋さんで働く、という選択もできます。(順番は逆でもいいと思います。)

たとえば、将来レストランをやりたくて、そこでお菓子もこだわって作りたい、と思うのであれば、両方の勉強をきちんとする必要があります。

しかし、料理人として数年キャリアを積んでから、お菓子屋さんに入りなおすとしたら、パティシェとしてのキャリアはゼロですから、お給料も料理の見習いのころの給料と同等かもしかしたらそれ以下、になるでしょう。

どちらの仕事も年単位できちんと腰を据えてやらなければ、本当の実力はつかないと思います。

両方の技術をきちんと身につけるということは、20代後半か、30代前半くらいまで、お給料が安いままであることまできちんと覚悟していどまなくてはなりません。

ですから、「“具体的な”目標」がある人は辛くても長く続くのです。



私は知りませんが、調理の方が仕事が多いという意見は事実かもしれません。

しかし、周りの人の意見はいろいろとあると思いますが、自分の将来を考えたときに、どんな姿になっていたいかで選択肢は無限にあると思います。
周りの意見も大事ですが、自分がその選択に心から納得して進路を選ぶことが一番大切です。




私私には「“具体的な”目標」はありません。
それでも「好き」という気持ちで続けてきた結果、今につながっていますし、「好き」という気持ちで続けていくことでこれから先、道が開けると信じています。
ただし、「好き」なことを仕事にする以上、違う業界で働く周りの友達は休みもお給料も多い、ということを羨まないと、私は決めています。




最後になりますが、「食」にかかわる仕事は、辛く、厳しい世界でありながら、薄給で人から尊敬されにくい職業が多いと思います。
しかし、どんなに経済が悪化しても人間がいる限り、「食」の仕事は何らかの形で存在し続けます。
そんな普遍的な要素をもっている「食」の世界にpatiさんもぜひ入って誇りを持って働いてもらいたいです。

じっくり考えて、納得して先に進んでくださいね。

応援しています!