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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.2827)

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もっと教えて!フォーラム 質問 バーテンダーってどんなイメージをもたれるんでしょうか?

[Q] 私は今大学生ですが、週3回バーでバーテンダーの見習いのような仕事をしています。

この間母にそのことを報告し、バーテンダーになることを考えてもいる旨を話したところ、そんな環境に身をおいていたらホステスになる、楽なほうへ逃げているだけだからちゃんと昼の仕事につきなさい、等の叱責を受けました。

 確かに夜の街には危ないことがたくさんあると思いますが、私は職人としてバーテンダーという仕事をとらえていたため、認識の違いにショックを受けました。



 母のようにバーテンダーに水商売、よくない仕事、のようなイメージを抱いている人はたくさんいるのでしょうか?そしてまた、若いうちにしかできない仕事なのでしょうか?


 

[A.3]

聞いてきました!チーフバーテンダーに(という名目でお酒を呑みに・・・)

なんと彼女は年末でチーフの職を上がる(辞める)とのこと、奇しくも
キャリアの転機を迎えているところでした。
少し離れたところにお酒だけでなく食べるものにも力を入れたお店を
OPENするそうです。

繁盛しているお店をくるくると切り盛りし、複雑な注文も手慣れたもの
で次々とこなしていきます。この日は少し忙しいようです。
店のミュージックは有線ではなく自らCDをチョイス、音楽を切らさない
ように200枚ぐらいのストックから選んでいます。

彼女の仕事を追っていると、ときどき流れを止めることがあるので、
注意して見てみるとその都度のポイントをメモ書きしていました。
棚の中には単語帳がいっぱい、一見さんのために書いておくのだと・・・。

肝心の「若いうちにしかできない仕事なのでしょうか?」については
「30歳までにオーナーになるかどうかを決めるべき」とのことです。
個人差でお酒の好き嫌い度はありますが、若さだけで行けるのはせいぜい
20代後半まで。その後はしっかりした知識と技能が必須+話術があれば
より良いとのことでした。

少し決断が遅くなったけれど、これから新たな展開を迎える彼女にエール
を送って店を後にしました。 :lol:

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[A.2]

りりぃさん はじめまして  :bug:

イメージについて、残念ながらそのようなセンスをお持ちの方は
いらっしゃることだと思います。

ボクは専修学校の職員ですが、料理やお菓子の世界に関わること
を決めた1980年代終わり頃に、いろいろな方に「堅気ではない世界
に行くんだね」みたいな微妙なニュアンスで触れられた記憶があります。

りりぃさんのお母様が「ちゃんと昼の仕事につきなさい!」と言っている
光景も容易に想像がつきます。お母様の意図は、これはこれで
りりぃさんの将来を案じてアドバイスされていることなので否定すること
はできません。

お母様の年代(もしかしたらボクも同じ世代?)を含め、日本の多くの
大人達がこれまで「物質的に豊かな生活」を目指して職業を選んで
きたわけで、「物質的に豊かな生活」を適えてくれるための「お金」を
安定的に稼ぐ事、また人によってはたくさん稼ぐ事が仕事選びの第1
の基準だったように思われます。そしてこの考え方は未だに根強いもの
があります。

でも、りりぃさん達の年代やこれから大人になっていく方々にとって、
これから何十年も続くかもしれない職業を選択する基準は明らかに
変わってきています。

そもそも職業を選択する以前に「物質的に豊かな生活」をほとんど
多くの人が感じてしまっているわけで、「生活のための仕事が生き甲斐」
といわれてもピンと来ないのも無理もないことです。

昨今フリーター・ニート問題で官民一体となって若年者就職支援など
盛んに行われ、ここ2年ほど減少が確認、一見成果が出ているように
見えますが急激に人事景気が好転しているだけの話。
若い人たちの、この何かしら・・・労働観(職業観)の変化、
「なぜ社会へ取り込まれることに抵抗や躊躇するのか?」という議論抜き
では解決しないかもしれません。

ここでちょっと注意が必要で、最近、何かしらのこの変化している基準を
「自己実現として職業を選ぶ」という流れにもっていこうとする力が強く
感じられます。この13歳のハローワークも「好きから始める」というスタンス
で、動機付けには良いことですが長く続けていく仕事を選ぶには、「好き」
だけでは少し無理があって、「好き」という気持ちを仕事としての「やりがい」
に落とし込めるかどうかが重要だと思います。

・・・スイマセン話がちょっと違う方向へ流れて・・・

りりぃさん!もしバーテンダーという職業を選ぶのであれば、今はテクニカル
な部分(技能や知識)やホスピタリティと呼ばれる「もてなしの心」に関心が
行きがちです。でも・・・
その次の段階(自分への蓄積が終わった後)一人前になった時に
「なぜこの職業を選んだのか?」ということも意識して頂けると良いかなと
思います。
テーマは大きく「他者貢献や地域・社会貢献」など、この職業がりりぃさん
にとって意味ある物かどうかちょっとだけ考えてみてください。

ボクの周りに「急に思い立って、明日から休暇を取りアイラ島にピートの香り
を嗅ぎに行くぞー~!」なんていう変わった奴(女性)もおりますが・・・、
訪れた先で生産者の人達は本当に真摯にお仕事されています。人間くさいと
いうか人と人との繋がりをとても大切にされる方が多く、その歴史や
ストーリー・醸造人の思いを目の当たりにすると、水商売という言葉がもの
すごく薄っぺらく感じてしまいますよ。

りりぃさんの話で抜けてるところ「若いうちしかできないの仕事なの?」は、
次回近所の女性チーフバーテンダーに聞いてみようかなと思ってます。

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[A.1]

こんにちは。
あなた自身はバーテンダーというお仕事に触れてみて、どうでしたか? 将来その仕事に就いてもいいと、どうして感じたのでしょうか。その前に、あなたはお酒が(上戸・下戸ではなくて)お好きですか?
あなたがどのような場所でバーテンダー(見習い)をしているかによって、かなり変わる部分もあるのですが、ある程度きちんとしたお酒を飲ませてもらえるバーであるなら、そこは人生の勉強をするにはうってつけの場所かもしれません。お酒には人を酔わせるだけでない、不思議な力が宿っています。単にお酒を用意するだけでなく、その不思議な力をお客様に味わってもらえるようにするのがバーテンダーの仕事であり、お客様はそれを求めてバーの扉を開けます(少なくとも私はそうです)。
そういう仕事をするためには、バーテンダーには人を見る目が備わってないといけない。心の駆け引きが上手くないといけない。なによりお酒が好きでないといけない。それらを持たないバーテンダーは単にお酒を注ぐ人であって、他の水商売の方々と本質的には変わらないことになります。カクテルを作り、お酒をお客様に差し出すという技能は、バーテンダーのお仕事の半分なのです。

あなたのお母さんが夜のお仕事に偏見を持っていたとしても、それは娘を育てる親としてはごく当然のことだと思います。夜の街は危ないという以上に、お酒に飲まれてしまう可能性は、お酒と深く関わる仕事ゆえに決して低くありません。
でもバーテンダーは違うよ、とあなたが意見したいなら、あなたがこのお仕事の「残り半分」を理解している必要があるでしょう。あなたが少なくともそれを意識してお客様と接しているという自信があるなら、それをお母さんにきちんと話してみるといいでしょう。

若くてきれいなお嬢さんにサイドカーなんかを作ってもらって、ゆったり時間を過ごせるのは確かに悪くない。でもいいお年の爺さんに年代物のシングルモルトをロックで出してもらう所作をぼんやり眺めるのは、もっと素敵な時間かもしれない…お客様に出すお酒にふさわしい人格があることが、いいバーテンダーの要件です。そういう意味では、必ずしも若いうちにしかできない仕事ではない。むしろ、ある程度普通の社会で人生経験を積んだ方のほうがよりふさわしい、という一面もあります。あなたが今働いている場所にもよるでしょうが、若さ以外でお客様を楽しませる何かをそこであなたが見つけられるなら、バーテンダーというお仕事は決して悪くないと思いますよ。
だけど、くれぐれもお酒に飲まれないように。